会社(企業)の民事再生手続の実際 〜過剰債務からの解放を図る〜
7、会社(企業)の民事再生手続を検討すべきか否かの最重要ポイント
過剰債務を負っていればどのような企業でも民事再生手続に進めるというものではありません。最も大切なポイントは、中心となる事業で営業利益が出せていること、又は今後出せることがほぼ確実なことです。そのような企業であれば、当該事業を救うため、過剰債務からの解放を求めて民事再生手続を検討してみる価値があるといえます。
最後に、企業の民事再生で同じケースは存在しません。それぞれのケースによって経営者と十分な打ち合わせを行い、それぞれのケースに応じた工夫と発想をもって、誠実・果敢に対応していくことが最も肝要なのです。
≪ 6、会社分割と民事再生手続(2)
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